共同親権反対派によるデマ吹聴が物議を醸している。「物議を醸している」ということより、「デマ吹聴はいつものこと」と考えて良いだろう。
時事ドットコムのネットニュースで、「離婚後共同親権、法制審の中間試案先送り 自民部会了承せず」と報道された後、特定非営利活動法人キッズドア理事長の渡辺由美子氏が、ツイッターで、「世界各国が、共同親権から単独に変えているそうだし、その理由が子どもの命が奪われるのだから、それは慎重になりますよね。良く議論しないと。」と発言。この人物は、内閣府子供の未来応援国民運動発起人、全国子どもの貧困・教育支援団体連絡協議会副代表も務めている。
離婚後共同親権、法制審の中間試案先送り 自民部会了承せず:時事ドットコム
— 渡辺由美子:キッズドア (@YumikoWatanabe_) 2022年8月26日
世界各国が、共同親権から単独に変えているそうだし、その理由が子どもの命が奪われるのだから、それは慎重になりますよね。
良く議論しないと。 https://t.co/izQuZhSJcF
さらに、この後、「すいません、単独親権に変えているというよりも、世界各国、子どもの安全を優先する方向に向かっているというのが正しいですね。」と発言を訂正した。
すいません、単独親権に変えているというよりも、世界各国、子どもの安全を優先する方向に向かっているというのが正しいですね。https://t.co/VZTvAGbxPJ
— 渡辺由美子:キッズドア (@YumikoWatanabe_) 2022年8月27日
しかし、いずれの主張もデマである。
まず、「世界各国が、共同親権から単独に変えている」という事実はない。世界各国では「共同親権」がグローバルスタンダードであり、「共同親権」を前提に、子どもの環境や、家族の環境を良くするために、改正をしている。単独親権に変更した国は存在しない。
また、「世界各国、子どもの安全を優先する方向に向かっている」とありますが、“すでに”、世界各国では、子どもの最善の利益のために「共同親権」を導入し、日本よりもいち早く子供の安全を優先しているのだ。それは、日本国内において、離婚後の実母や交際相手による虐待死が多い現実を見ても、明らかである。
「世界各国が、共同親権から単独に変えている」というのはやはり嘘だったんですね。
— KJ🍊 (@Kozzy17) 2022年8月27日
世界各国がより良い共同親権へ変わっていくのに、日本は子どもの人権無視の明治民法単独親権のまま。子どもはモノ扱い、というのが現状ですね。
日本も早く #共同親権 にするべきです。 https://t.co/DUoa1TH7xf pic.twitter.com/KLnHg6A5GI
このように、反対派は、木を持て森を見ずという言葉がありますが、枝を見て森を見ずの姿勢であるため、平気でデマを吹聴する。これらに騙されないように注意したい。
誰もが幸福な世の中になるために。