miwasan0216’s blog

愛する子供たちのために、理不尽さと闘う父。誰もが幸福な世の中になるために。

【先人に学ぶ】フランクルに学ぶを読んで②

 斉藤啓一氏が執筆した「フランクルに学ぶ-生きる意味を学ぶ30章-」から、1つ紹介したい。深刻なときほど、笑いが必要のようだ。お笑い番組を見て、1日1日を頑張っていきたい。


フランクルの言葉
「深刻なときほど笑いが必要だ。ユーモアの題材を捜し出せ。そこに現状打開の突破口がある。」

 

フランクルはいう。ユーモアもまた、自己維持のための闘いにおける心の武器である。

 

 強制収容所という深刻な環境においてユーモアが飛び交うというのは、何ともミスマッチな気もするが、しかし深刻だからこそユーモアが必要だったともいえるのだ。どんな状況に置かれても、笑える題材は捜し出せるものである。またそうすることで、現状を打開する突破口が見えてくることも多い。

 

フランクルはいう。自己距離化が必要だ。

 

 自己距離化が行われないと、つまり、閉塞された自己内部の思考だけにとどまっていると、収容所のような極限状態では、ますます絶望に落ち込んでいくことになるのだ。固定化されたものの見方や考え方しかできなくなるため、一度絶望に陥ってしまうと、すべてが絶望的に思えてしまう。そして、行く末は自殺ということにもなりかねない。

 

フランクルはいう。瞑想の機会を利用することによって、人は、産業化社会のあまりにも重すぎる活動的な生活への強調を埋め合わせようとしている。

 

 フランクル自身、強制収容所において、ひどい寒さと氷のように冷たい風の中、破れた靴をひきずり、泥だらけの傷ついた足の痛みに泣きながら、遠く離れた作業場までよろめき歩いているときだったという。絶え間なく悩ませる無数の問題に、とうとう我慢できなくなり、そこから逃避するために、イマジネーションを使って未来の自分自身を見つめたというのだ。

 

 誰もが幸福な世の中になるために。