miwasan0216’s blog

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「少年A」の全記録を家裁が廃棄、言語道断の失態

 本日の早朝、神戸新聞およびヤフーニュースなどで発表されたが、神戸市須磨区で1997年、小学生5人が襲われ、2人が殺害された連続児童殺傷事件で、14歳で逮捕され、少年審判を受けた「少年A」の全ての事件記録を、神戸家裁が廃棄していたことが判明した。

www.kobe-np.co.jp

裁判の判決書に当たる少年審判の処分決定書や捜査書類、精神鑑定書など、非公開の審議過程を検証できる文書一式が消失した。最高裁による内規は、史料的価値が高い記録の事実上の永久保存を義務づけている。神戸家裁は「運用は適切ではなかった」とする一方、経緯や廃棄時期は「不明」としている。

 

一般的な少年事件の捜査書類や審判記録は、少年が26歳に達するまでの保存が定められている。しかし、最高裁が作った裁判所の内規で、史料や参考資料となるべきものは「保存期間満了の後も保存しなければならない」とし、26歳以降の「特別保存(永久保存)」を命じている。

youtu.be

 

 3ヵ月前、日テレNEWSのドキュメント番組で、当時少年Aに娘を殺害された山下賢二さん(73歳)が出演し、当時のことを涙ながらに語られていたことは忘れられない。家庭裁判所の杜撰な運用が、事件から25年経過した現在も苦しんでいる遺族らの気持ちをどれだけ踏みにじっているか。家庭裁判所の方々は想像もできないだろう。言語道断の失態と言わざるを得ない。

 

 これまでに私もブログやツイッターで述べてきたが、家庭裁判所が抱える問題は他にもたくさんある。これを機に家庭裁判所の問題点を国会でも議論し、司法改革に着手していただきたい。本来、司法は紛争を公正・公平に判断する場所であるが、現在の司法は、当事者の意見を無視し、いまや裁判官が独善的な思考に陥った危険地帯になっている。それを改革するには、政治が動くしかない。