miwasan0216’s blog

愛する子供たちのために、理不尽さと闘う父。誰もが幸福な世の中になるために。

“高齢者”の連れ去り問題も深刻極まる

 はじめに、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから、本日で45年を迎えた。このことに関して、母である、横田早紀江さんは「絶望しかない」とコメントしていた。私も、配偶者およびその親族に、子どもを留置され、子ども人質に金銭を要求されている身として、母・早紀江さんの悲痛な叫びに、心がえぐられる思いだ。1日も早く、めぐみさんをはじめ、多くの北朝鮮拉致被害者が日本へ帰還し、家族と再会できることを願いたい。政府も全力で取り組んでいただきたい。

www.nikkei.com

 

 私は、現在の状況になり、拉致や連れ去りといった日本社会が抱えるマイノリティな問題に関心を持つようになった。マイノリティな問題と言っても、海外からも非難され、子どもや別居親の人権を無視した状況であり、中には自死する方もいることから、深刻な社会問題である。

 

 一方で、大多数の家族は、拉致や連れ去り問題に直面することはないだろう。そういう観点で見れば、誰にでも理解してもらえることではないし、今の私は不幸な境遇なのかもしれない。しかし、今まで考えもつかない事態に直面したことで、世の中の問題に関心を持つことができ、多少なりとも、人の苦しみや痛みに共感し、一緒に悩む自分に成長できたことは、自分の人生において、大きな収穫になったと思っている。そして、それは、私の子どもに対しても、父親としての生きざまを伝えていけることだと確信している。

 

 日本国内における連れ去り問題のターゲット層は、「子どもが多い」と思っていたが、実は、高齢者の連れ去り問題も、深刻極まる状況だということを、つい一昨日はじめて知った。原因は、遺産相続問題であるとのこと。高齢になった実親を、実の子どもが囲い込み、他の兄弟姉妹や親族との面会を妨害し、さらに勝手に実親に遺言書を書かせて、遺産を一人占めする事件が多発している。親についても、一部では、「連れ去り勝ち」と言われている。損害賠償請求はできても、実親との面会命令までは現行法では困難で最大の問題とされている。

www.nikkei.com

 

 子どもの連れ去りにしても、高齢の実親の連れ去りにしても、その問題の根底には金銭問題がある。金銭獲得のために、人権を無視して、人の不幸の上に自分の幸福を築こうとする人間は、悪党そのものである。経験則では、悪党は常人では思い付かない悪事を実行する人間であり、サイコパス(反社会性パーソナリティー障害)である。これらを解決するためには、連れ去り問題の刑事罰強化と、人権意識の向上が必要である。誰もが安心して幸福に生きられる社会を早期に実現されたい。