miwasan0216’s blog

愛する子供たちのために、理不尽さと闘う父。誰もが幸福な世の中になるために。

【第189回国会】参議院法務委員会 第3号 平成27年3月26日

参議院法務委員会

共同親権」を取り上げた国会会議録を読んでみました。


登場人物:真山勇一 参議院議員(維新の党)

     上川陽子 法務大臣

     

真山勇一君 ありがとうございました。
 民法改正、先へ進めたいと思うんですけれども、その改正の課題の中に夫婦関係と同時に親子関係をめぐる問題というのがあるので、これをちょっと取り上げたいと思うんですが、婚外子は、去年の民法の改正で相続の部分が差別撤廃されましたね。子供は婚内子であろうと婚外子であろうと平等であると、相続に関してはそういう法改正がなされたということで、これやはり民法の中では大変私は画期的な改正であったというふうに思います。こうしたところから少しずつやはり時代に即した法改正というのが行われていく、その一つの大きなきっかけにもなっていくものでないかなというふうに思っています。
 ただ、その一方で子供の親権をめぐる改正というのにも課題を指摘されている部分があるんですね。これは、要するに親権の問題で、日本は離婚しますと単独親権になってしまうんですけれども、共同親権という考え方もどうなのだろうかなという声が出てきております。
 離婚というのは、最近は三組に一組が離婚するんだというふうにも言われているくらいで、だから大変離婚が多いんですけれども、私は、その中で特に、例えば単独親権、片親ということになると、今非常に問題になっていることで子供の貧困率というのがありますね。
 この子供の貧困率というのはどういうことからこういうことが起きるのだろうかなと。いろいろな原因はあるというふうに思うんですが、OECDの調査によると六人に一人と言われている。これがさらに、調査によると、一人親世帯の貧困率ということになるともうぐんと上がって五四・六%、つまり二人に一人が貧困であるというふうな統計が出ているわけなんです。
 この貧困のぎりぎりの境界というのは、年間所得が百二十二万円というふうにも言われていますけれども、本当にこれ一人だって百二十二万大変なのに、つまり一人親世帯ということだから二人いるわけですから、その二人、お父さん、お母さん、あるいはおじいちゃん、おばあちゃん、あるいはその保護者等ということもあるでしょうけれども、これはなかなか大変だというふうに思うんですよね。
 この共同親権というのは、親が例えば離婚しても両方で面倒見ようということを、これなかなか話合い難しいんですが、そういうやはり単独よりも共同ということならば話し合えるということが強いと思うんですけれども、この共同親権については大臣はどういうふうにお考えでいらっしゃいますか。

 

国務大臣上川陽子君) 生まれたお子さんの利益ということについては、これは大変大事な点であるというふうに私自身が強く考えているところでございます。
 現行の民法の下におきまして、先ほど委員の方から御指摘ございましたけれども、父母の婚姻中につきましては子供は父母の共同親権に服するということでございます。そして、父母が離婚をする際にその一方を親権者と定めなければならないと、これが現行民法の規定ということでございます。子供の利益という観点から見ますと、父母の離婚後も両親が適切な形で子の養育に関わるということにつきましては、先ほど申し上げたとおり、非常に重要なことだというふうに認識しているところでございます。
 ただ、委員から共同親権についての制度導入というようなお話もございましたけれども、このことにつきましては国民の皆さんの間にも様々な御意見があるという状況でございまして、実際に離婚になるというような御夫婦間の中でもなかなか親同士が意思疎通が図れないというようなことがございまして、子の養育についての考え方がまとまらないということで合意がなされないというふうなケースが非常にあるということもございまして、やはりそれぞれの御夫婦の中でのいろんな状況を踏まえて子の養育監護につきましても必要な合意を適時適切に図れないというふうなことになりますと、かえって子供さんの利益の観点から望ましくないというような事態も生ずることになる、こういうことも実は指摘されているところでございます。こうしたことも踏まえまして慎重に検討をする必要があるのではないかというふうに考えております。

 

真山勇一君 私は、やっぱり単独親権、共同親権といったときに、何というんですか、子供の立場が、何か全く別に置いておいて夫婦のことだけのことを考えるというふうな感じにどうしても受けるんですね。これだけ今どんどんどんどん社会的な情勢で離婚が増えているんだったらば、離婚が増えてもやっぱり子供にとって親は親、父親は父親だし、母親は母親なんですから、やはり親ということも大事にして、子供に大事にしてあげなくてはいけない。
 やはり子供の気持ちというのは、この共同親権、単独親権という言葉からいうと非常に冷たくて、何か子供のことをそっちのけにして親が子供を見る権利をどうするんだということしか感じられないというところがどうも気になります。これから新しい時代で、子供が会いたくても会えないというようなそういう状況とか子供が離婚の犠牲になるということじゃない方法というのも、これからやはり法的に考えていかなくちゃいけないのではないかというふうに思っております。
 ちょっとほかにも質問させていただきたいということで用意したんですが、済みません、時間になりましたので、またの機会に質問させていただきたいと思います。
 ありがとうございました。

 

平成27年(2015年)は、もう今から8年前。やっと共同親権制の導入を前提にする議論が始まった。反対している人もいるけど、あともうちょっとかな??